2013年10月14日月曜日

「黄金の10年」から「ダイヤモンドの10年」へ:中国の対ASEAN関係

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●10日、中国の習近平国家主席がインドネシア、マレーシア訪問とAPEC首脳会議への出席を終えて先日帰国した。今度は李克強総理がASEAN関連首脳会議への出席とブルネイ、タイ、ベトナム訪問に旅立つ。資料写真。


レコードチャイナ 配信日時:2013年10月13日 10時42分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77812&type=0

中国の対ASEAN関係は、「黄金の10年」から「ダイヤモンドの10年」へ―中国メディア

 2013年10月10日、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席がインドネシア、マレーシア訪問とアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議への出席を終えて先日帰国した。
 今度は李克強(リー・カーチアン)総理がASEAN関連首脳会議への出席とブルネイ、タイ、ベトナム訪問に旅立つ。
 中国新指導部はASEANを強く重視し、近隣外交の優先的方向としている。
(文:沈丁立(シェン・ディンリー)・復旦大学国際問題研究院副院長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

 1991年の初接触以降の22年間で中国・ASEAN関係は多大な発展を遂げた。
 2003年には戦略的協力パートナーシップを構築。
 その後の10年間、双方は共に歩み、共に栄えてきた。
 この10年間中国とASEANは共に急成長期にあり、双方間の人的往来、経済・貿易関係は短期間で大幅に進歩。
 特に2010年に世界最大の中国・ASEAN自由貿易圏を全面的に始動して以来、相互貿易と相互投資は一段と急速に増加した。
 この10年間は中国とASEANの「黄金の10年」と称えられる。

 中国とASEANは山水相連なり、地理的近さから歴史上緊密な交流と深く厚い友情が生じた。
 現在双方は発展と協力における訴えの多くが似ており、国際問題でも利益と協力が幅広く入り交じっている。
 双方の経済発展に伴い、互いにもたらし合う成長空間が今も拡大しており、双方の協力の意向と潜在力も同様に踏み込んだ開拓が待たれる。
 中国は今後10年前後で経済の倍増と小康(ややゆとりのある)社会の全面的完成を実現すべく務めている。
 これには引き続き開放と国際協力を深化する必要がある。
 そしてASEAN10カ国が中国にとって極めて重要な協力パートナーであることは間違いない。

 中国外交はアップグレートの過程にある。
 近隣諸国との善隣協力の強化は、アップグレード版の中国外交においてより高い位置づけとなる。
 今回、
 国家主席と総理が相次いでASEANの半数の国を訪問することは前代未聞
といえ、
 中国がASEAN諸国を強く重視していることをはっきりと示すものだ。
 地域の指導者の経常的な交流は、各国の信頼強化と疑念解消、協力協議、包容促進にプラスだ。
 中国とASEANの協力と統合を強化し、自由貿易圏全体の関係を強化するには、双方が戦略面で共通認識を形成することが必要だ。

 国家間の競争と防備はありふれたことで珍しくない。
 歴史など様々な原因から、隣国間に互いの権益の境界に関して溝が存在するのは極めて正常なことだ。
 溝に対して、中国とASEANが互いに包容性と寛大さを持つことが重要だ。
 この精神に基づき、中国とASEANは早くも2002年に海洋権益争いについて「南シナ海における関係国の行動宣言」(DOC)で合意し、権益争いを平和的方法で解決するとの原則を確立した。
 これは国連憲章を貫徹した中国とASEANの見事な行動だ。
 各国はDOCの実行および「南シナ海における行動規範」(COC)協議の推進についても実務的話し合いを行っている。

 中国の指導者は相次いでASEANを訪問し、関係国との協力パートナーシップを格上げし、中国の自信と誠意を伝えている。
 さらにASEAN諸国と善隣友好条約の締結を積極的に検討することを望み、地域の平和・安定の維持、互恵協力の深化に尽力する決意を具体的に示している。

 すでに中国・ASEAN関係は成熟期に入り、中国・ASEAN協力は追い越し車線に入った。
 中国・ASEAN自由貿易圏高度化交渉は間近であり、今後10年間を展望すると、中国とASEANには一層の共同進歩を実現する機会が完全にある。
 新たな「ダイヤモンドの10年」は目前だ。

(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/武藤)


 中国の「おみやげ外交」でASEANは喜びが隠せないだろう。
 これも、日本が中国包囲網を作ることによって、焦った中国が国家主席と首相が二人してがん首揃えて、菓子折りを携えてやってきた、ということによる。
 「日本様さま」である。
 でも何も、日本に気をつかうことはない。
 お金をふんだんに持っている中国から、絞れるだけ絞ればいい。
 怖れることはない、日本がちゃんと中国の強圧を受け止めておくから。
 「黄金の10年」もいともあっさり中国包囲網にからめとられ、ほころびができてしまった。
 その程度だ。
 「ダイヤモンドの10年」も本当のところどうなるかわからない。
 世の中、思い道理にはいかない。
 中国がお金をばらまけるのも、長くはないかもしれない。
 今がチャンスだ。
 チャンスを活かせ。
 中国株式会社が倒産する前に、
 「とれるだけ、獲っておけ!」
 地域の発展に貢献しよう。
 ダイヤモンドが黒ダイヤに変わる前にだ!

 中国は西欧マネーを呼び込むことで発展してきた。
 なら、ASEANが潤沢なチャイナマネーで発展したところで悪いことはない。
 日本にASEANは渡さない、という考えがあるかぎり、中国はお金を運んでくるだろう。
 それを逃す手はない。
 日本の仕事は中国がASEANに投資するような環境を整えてやることだ。
 軍事的な恐怖を取り除き、時にASEANにちょっかい出して、あたかも日本が乗り出してくるような素振りを見せて、中国のサイフの紐が緩るくなるようにしてやることだ。
 中国マネーが流れやすいようにお膳立てすることが、日本のASEANへのミッションだといっていい。
 中国のメンツが傷つかない程度にひっかく。
 ダイヤモンドなら傷はつかない。
 キキーという音に慌てて中国が重箱に小判をつめて飛んでくる。
 それでいい。


レコードチャイナ 配信日時:2013年10月13日 13時40分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77848&type=0

中国は「高速鉄道外交」で日本の中国包囲網に対抗―中国メディア

 2013年10月12日、中国新聞網は記事
 「海外メディアが指摘、突出する中国の“高速鉄道”はピンポン外交・パンダ外交に匹敵
を掲載した。

 12日、中国の李克強(リー・カーチアン)首相は続いてタイを訪問した。訪タイの目玉となるのが高速鉄道だ。
 バンコクで開催されている中国高速鉄道展に李首相は出席し、自ら中国の高速鉄道技術を売り込む予定だ。

 香港紙・経済日報は高速鉄道は今やかつてのピンポン外交、パンダ外交と同じく、中国の外交ツールになったと指摘する。
 香港誌・亜州週刊は
 「中国は高速鉄道外交で日本の東南アジアにおけるプレゼンスと対抗
とのタイトルで直裁的に表現。
 中国包囲網形成を目指す日本に対し、中国は高速鉄道網の普及を持ちかけることで対抗していると分析した。

 「大国中国が日本に手を焼いている
 そんなイメージを喚起させる記事の書き方である。
 日本の中国包囲網が現実に作られ、それが強固なため、中国は「高速鉄道外交」でその突破口を開こうとしている、といった内容である。
 これを読むと
 「そこまで中国は追い詰められているのか!
といった印象を受ける。
 中国の手土産外交も大変である。


朝鮮日報 記事入力 : 2013/10/15 08:08
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/10/15/2013101500461.html

南シナ海問題、対越経済支援で解決図る中国

 新華社電などによると、ベトナムを訪問した李克強首相は13日、ハノイでグエン・タン・ズン首相と会談し、南シナ海の領有権紛争に関し、経済力を背景として、包括的な経済協力による解決策を提示した。

 李首相は
 「新たな思考で両国関係に残る唯一の歴史的問題である南シナ海紛争を解決しよう」
と述べ、経済協力を提示した。
 具体的には、
▲.インフラ協力組織を設け、ベトナムに必要なインフラの建設を中国が積極支援
▲.金融協力組織を通じ、経済・金融危機に共同で対処する
―など、金銭面、物資面であらゆる協力を行う内容だ。

 また、南シナ海の資源を共同開発するための「海上共同開発交渉組織」の新設も提案した。

 ズン首相も
 「両国が政治的信頼を醸成し、海上、陸上、金融の各分野で協力を推進したい」
と応じた。

 両国間では今年3月、南シナ海で中国海軍の警備艇がベトナム漁船に発砲するなど、領有権紛争が続いていた。

 しかし、最近はベトナムが経済開発を急ぎ、それを中国が支援する姿勢を表明したことで、領有権紛争は下火になりつつある。



レコードチャイナ 配信日時:2013年10月16日 9時54分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77934&type=0

中国が対ASEAN外交で展開する「電撃戦」
=インフラ、金融、教育分野で協力推進
―米メディア


●14日、ウォールストリート・ジャーナルは、中国は東南アジアで外交の「電撃戦」を継続中であると報じた。写真はバンコク。

 2013年10月14日、ウォールストリート・ジャーナルは、中国は東南アジアで外交の「電撃戦」を継続中であると報じた。
 15日付で参考消息が伝えた。

 中国の李克強(リー・カーチアン)首相はベトナムとの政治的信頼および経済関係を強化するべく、過去に領土問題で関係の悪化しているハノイを訪問した。

 ここ数週間、東南アジアにおける貿易・経済関係確立の一環として、中国の政府関係者がタイ、マレーシア、インドネシアを訪問している。
 一方で、同地域では一部の国が南シナ海での領土問題に巻き込まれている。

 李首相はベトナムのグエン・タン・ズン首相と会談し、海洋研究、金融、インフラ、教育などに関する協力文書に調印した。
 李首相とグエン首相は3つの分野での協力グループを設置することを宣言し、インフラや金融、バクボ湾(トンキン湾)での海上協力を進める。

 李首相はベトナム訪問に先立ってタイを訪問し、貿易、インフラ建設、エネルギー分野での協力文書に署名した。
 10月初旬には習近平(シー・ジンピン)国家主席がバリ島でのAPEC出席に先立ち、マレーシア、インドネシアと経済協力を推進することで一致した。

 これについて、積極的な行動によってASEANでの信頼を得ようとする戦略の一部であるとの分析がある。
 ASEANには中国との関係が良好でない国もあり、とりわけフィリピンは存在感を増し続ける中国に対し警戒感を抱いている。


 「中国手みやげ外交」は活発である。
 とれるだけとって、自国経済の活性化を図るのがいい。
 こういうチャンスはまたとはない。
 中国を利用して開発を行うのも一つの手である。
 国が発展すれば、中国の顔色を伺う度合いも低くなるというものである。
 周辺地域の発展は相対的に中国の比重を小さくする。
 さすれば、中国に怯えないですむ。 
 早くことを進めることである。



【米韓同盟は小さなパートナーです】


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