2013年11月24日日曜日

日本のハイブリッド型「レクサス外交」:「2プラス2会談」、米豪だけでなくロ・仏とも合意

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朝鮮日報 記事入力 : 2013/11/24 07:11
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/11/24/2013112400031.html

新たな安全保障協力を目指す日本の「レクサス外交」
安倍首相の新たな外交戦略
「2プラス2会談」、米豪だけでなくロ・仏とも合意
米国の衰退・日本の弱体化・中国の台頭を前提に各国と新たな安保協力へ

 日本政府は、最近ロシアと初めて外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)を行ったのに続き、来年初めにフランスとも初の「2プラス2」を開くことを決めた。
 これまで米国・オーストラリアに限定していた「2プラス2」を欧州にも拡大するというわけだ。
 昨年12月に就任した安倍晋三首相は、これまでに東南アジア・中東・モンゴルなどを歴訪し、約30カ国の首脳と会談した。
 中国と接しているか、または領土をめぐり中国と争っているフィリピン・ベトナム・ミャンマー・モンゴルに対しては、経済支援と共に軍事面での協力も強化している。
 トルコとは戦車用エンジンを共同生産することとし、英国・フランスと兵器を共同生産する案も協議中だ。

■新安全保障協力体制の構築が目標

 安倍首相は、中国の脅威に対抗して日米同盟の強化を唱えるとともに、多方面外交により集団的自衛権行使など日本の軍事的役割の拡大に対する支持も引き出している。
 東南アジア諸国はもちろん、第2次世界大戦で敵国だった米国・オーストラリア・イギリス・ロシアも支持あるいは容認の意向を表明した。
 こうした動きは、長期的には「米国の衰退」と「新孤立主義」を前提にした「新たな安全保障協力体制の構築」を目標にしたものだという分析もある。
 一部の専門家は、これを
 「LEXUS(League of Ex-US Alliance。日米同盟後の連合)外交
と呼んでいる。

 日本のシンクタンク「世界平和研究所」は最近発行した政策報告書で、長期的には中国の台頭、米国の低迷、日本の弱体化などに備えて「多層的安全保障協力体制」を構築すべきだと提言した。
 中・短期的には日米同盟強化が最善だが、長期的には独自の防衛力を確保して、米国の軍事力弱体化を補完する集団安全保障体制の構築が必要だというわけだ。

 安倍首相が集団的自衛権の行使を急いでいるのも、同盟国を拡大するためだ。
 同盟を結ぶには、他国が攻撃されたときに自国が攻撃されたと見なして反撃できる集団的自衛権の行使が欠かせない。
 米国も、日本の軍事的役割の拡大を歓迎している。
 しかし戦略国際問題研究所(CSIS)のマイケル・グリーン上級副所長は最近、日本の動きについて
 「米国に対する日本の信頼が弱まっていることと関係があるかもしれない
と懸念を示した。

■中国との早期首脳会談論も浮上

 安倍首相の積極的な首脳会談・同盟国拡大外交は、北東アジアでは効果がない。
 第一に、隣の韓国・中国とは首脳会談をできずにいる。
 韓国とは旧日本軍の従軍慰安婦など歴史認識問題、中国とは尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題が障害となっている。
 日本は最近、中国と水面下で接触することに力を注いでいるという。
 尖閣諸島をめぐる武力衝突を防ぎ、経済関係を回復させるためだ。
 2006年に中国との首脳会談を実現させた谷内正太郎・内閣官房参与は、今年6月に中国を訪問した。
 また中国外務省アジア局の熊波副局長は今年9月、中国の経済交流団の一員として極秘裏に日本を訪問し、首相官邸の関係者と面会した。

 神戸大学の木村幹教授は
 「中国は韓国ほど世論に敏感ではないため、両国が尖閣問題で一定水準の合意に達したら、早期の首脳会談が可能かもしれない
と語った。
 実際、安倍首相は第1次安倍内閣時代(2006-07年)にも、中国と「靖国神社に参拝しない」と合意することで韓国よりも先に首脳会談を行った。
 日本には、今回もまず中国と首脳会談を行った場合、韓国が外交的負担を感じて日韓首脳会談に応じるとの見方もある。


 日本が新たな戦略を打ち出してくるのに、韓国は過去の「歴史認識」だけの外交を展開している。
 近代は合理的に経済価値的に外交をなすのが本当の姿である。
 しかるに韓国だけは、過去の精算とかいった劣等感を払拭するテーマだけを追い続けて、世界のあちこちで「悪口外交」を繰り広げている。
 「これでいいのだろうか!」
 韓国はどんどん外交の世界から取り残されていく。
 気がついたときに、韓国はどんな立場になっているのだろうか。




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