2014年1月30日木曜日

韓国、過去最高の経常黒字、素直に喜べばいいのに:中国輸出は横ばい、なぜ?

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朝鮮日報 記事入力 : 2014/01/30 08:05
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/01/30/2014013000232.html

【社説】過去最高の経常黒字、為替戦争に歯止めを

 韓国の昨年の経常黒字は過去最高の707億3000万ドルに達した。
 これまでの最高だった前年(481億ドル)を47%も上回った。

 経常黒字は国際金融市場で新興国の経済の基礎体力を評価する最も重要な尺度だ。
 米国が量的緩和の縮小に乗り出したことで、経常赤字の新興国は通貨危機に陥る兆しを見え始めた。
 韓国経済が持ちこたえているのは、多額の経常黒字のおかげだ。

 昨年の経常黒字は国内総生産(GDP)の約6%だ。ドイツや中国とともに、韓国のGDPに占める経常黒字の割合は世界でも高い方だ。
 このため、韓国は今後、国際社会で通商摩擦や為替戦争の標的となるリスクが高まった。

 米財務省は昨年下半期に議会に提出した報告書で、
 「韓国政府の為替市場介入を懸念する」
と指摘した。
 貿易赤字が拡大している米国が、多額の経常黒字を上げる韓国にウォン安誘導をやめるよう求めてくることもあり得る。
 過去最高の経常黒字が為替戦争につながらないように備える必要がある。

 経常黒字が増えても、国民の実質所得がすぐに増えるわけではなく、生活の質が改善するわけでもない。
 韓国政府は消費回復に果敢に取り組み、国民が景気回復を体感できる方策を探るべきだ。



朝鮮日報 記事入力 : 2014/01/30 08:06
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/01/30/2014013000233.html

経常黒字が過去最高、韓国経済を下支え

 韓国銀行(中央銀行)は29日、昨年の韓国の経常収支が前年比47.1%増の707億3000万ドルの黒字となり、過去最高を更新したと発表した。

 経常黒字の拡大は、米国が追加的な量的緩和縮小の動きを見せ、新興国に金融危機の兆しが見える中、韓国経済を下支えする役割を果たしている。
 最近の国際金融市場で集中攻撃対象になっているアルゼンチン、トルコなどは慢性的な経常赤字に苦しんでいる。
 韓国の金融市場は、過去最高の経常黒字など韓国経済の他国とは異なる競争力のおかげで、急速に安定を取り戻している。
 29日も韓国株は反発し、ウォン相場も大幅に上昇した。

■金融危機の新興国とは異なる韓国

 過去最高の経常黒字をけん引したのは、607億1000万ドルの黒字を記録した貿易収支だ。
 円安の影響で対日輸出が10.6%減少したものの、対米輸出が6.0%、対中輸出が8.6%それぞれ伸びを維持した。
 サービス収支は、旅行収支が慢性的な赤字だったほか、知的財産権の使用料支払いがかさんだが、60億ドルの黒字を確保した。

 こうした黒字は、米国の量的緩和縮小で金融危機の兆しが見え始めたアルゼンチンなどと明確に区別される点だ。

 アルゼンチンは昨年の経常収支が30億6000万ドルの赤字。
 インドネシアは290億6000万ドルの赤字だった。
 赤字続きでアルゼンチンの外貨準備高は300億ドル以下にまで落ち込んだ。
 韓国の外貨準備高は3400億ドルを超える。
 韓国の経常黒字は16年連続で、健全な財政とともに、外国人投資家が韓国経済を高く評価する主な理由となっている。
 29日のソウル株式市場では、韓国総合株価指数(KOSPI)が前日比24.22ポイント(1.26%)高の1941.15に上昇し、ウォン相場も10.8ウォンのウォン高ドル安となる1ドル=1070.40ウォンで取引を終えた。

■新興国、利上げで為替防衛

 一方、経済の基礎体力が弱いインド、トルコ、ブラジルなどの新興国は、量的緩和縮小でドル資金が流出し、通貨安に歯止めがかからない状況だ。

 インドは28日、政策金利を引き上げ、トルコは同日、臨時の通貨政策委員会を開き、政策金利の1週間物レポ金利を4.5%から10.0%へと5.5%引き上げた。
 トルコ中央銀行が2010年5月にレポ金利の運用を開始して以来、最大の利上げ幅となった。
 ドル資金が流出すると、自国通貨が急落するため、それを防ぐために金利水準を引き上げた形だ。

 利上げは投資や内需の低迷につながり、景気低迷の悪循環に陥るリスクがあるが、当面自国通貨を防衛するため、苦渋の選択を下したことになる。
 資本市場研究院のチュ・ヒョンス研究委員は「韓国は経常黒字が堅調なので、新興国との違いがさらに際立ちそうだ」と分析した。

 ただ、好調な輸出とは対照的に内需が不振な点は韓国経済の弱点と言える。
 昨年の輸出は2.1%伸びたが、民間消費の伸びは1%台にとどまった。


 黒字は赤字よりいいに決まっている。
 素直に喜ばないと。
 そして、勝ってカブトの緒を締める、ことが大切。
 いいことのあとには、ドドーンと不幸の足音が聞こえてくる。
 韓国経済が悪い悪いと言われながらも持ちこたえているのはこの黒字によってである。
 もし、これが赤字になったら「美しき韓国経済の終焉」になる。
 黒字のうちに、なんとか生き延びる手を打つべきだろう。


朝鮮日報 記事入力 : 2014/02/03 08:57
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/02/03/2014020300564.html

韓国の貿易収支、24カ月連続黒字

 韓国産業通商資源部(省に相当)によると、韓国の1月の貿易収支は7億3500万ドルの黒字だった。
 黒字は2012年2月以来24カ月連続となる。
 また、1月の1日当たりの輸出額は20億7000万ドルで、先月(19億ドル)に比べ8.9%増加した。

 1月は旧正月の連休が含まれた関係で、輸出が前年同月に比べ9000万ドル(0.2%)減の455億8400万ドル、輸入が0.9%減の448億4900万ドルだった。

 輸出を仕向け先別に見ると、
★.欧州連合(EU)が24.7%増、
★.東南アジア諸国連合(ASEAN)が9.9%増
と好調だったのに対し、
★.中国は0.8%増で横ばい。
★.円安の影響で対日輸出は20%近く急減した。

 品目別では、半導体・無線通信機器などIT製品(15.1%増)を筆頭に、鉄鋼(9.6%増)、コンピューター(2.3%増)、自動車部品(0.3%増)などの輸出が前年よりも増えた。


 あれほど卑屈に中国に媚びをうっているのに、中国輸出が横ばいというのは、少々疑問である。
 つまり、韓国の経済は中国ではなく、ヨーロッパでもっているということになる。




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