2014年1月31日金曜日

韓国とは「IT犯罪共和国」:世界の不正プログラムの70%が韓国を経由

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朝鮮日報 記事入力 : 2014/01/31 07:20
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/01/31/2014013100053.html

世界の不正プログラムの70%が韓国を経由
サイバー犯罪は年間10万件超

 世界で最も多くのスマートフォン(多機能携帯電話端末)を製造する国、映画1本を1分未満でダウンロードできる4G(第4世代)高速移動通信サービス「LTE」と「LTE-Advanced」を世界に先駆け商用化した国、スマートフォン普及率1位、インターネット接続世帯の比率1位、オンラインゲーム発祥の地…。

 韓国は世界最高レベルの情報通信技術(ICT)インフラを備えた、どの国にも負けない「IT大国」だ。
 だが同時に、
 個人情報の管理に対する意識の低さ、お粗末なセキュリティーシステムのせいでハッカーやサイバー犯罪者らが幅を利かせる「IT犯罪共和国」という一面も持ち合わせている。

 KB国民カード、ロッテカード、NH農協カードの大手クレジットカード3社で先ごろ発生した、延べ1億400万人の個人情報流出は、まさに「IT犯罪共和国」の素顔をさらした事件といえる。
 外部のIT企業社員がカード会社のネットワークにわが物顔で出入りし、紙ベースなら大型トラック数台分に相当する顧客情報を小さなUSBメモリー1個に入れて持ち出した。
 最先端の暗号化システムと流出防止システムは何の役にも立たなかった。

 こうした事件は何も初めてではない。
 2011年4月にはハッキングにより農協で大規模システム障害が発生し、現代キャピタルからは175万件の顧客情報が流出した。
 同年7月には、ポータルサイトのネイト、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のサイワールドの会員情報データベースから3500万人の情報が中国のハッカーに盗まれた。
 それ以前にも、通販サイト「オークション」の会員1800万人、
 オンラインゲーム会社「ネクソン」の会員1300万人、
 携帯電話会社KTの加入者570万人
の個人情報が流出した。
 ほぼ全ての金融取引がITをベースに行われている人口5000万人の国で、これほど頻繁に情報流出事件が起こっているのだ。

 世界最高レベルの有線・無線ネット環境を備えているにもかかわらず、
 セキュリティーレベルはあきれるほど低いため、
 サイバー犯罪者らにとって韓国はまさに「天国」だ
 サイバー犯罪の発生件数は01年の3万3289件から12年には10万8223件と3倍以上に増えたが、ネット上で犯罪の痕跡を消す技術や捜査の手を逃れる技術が発達し、犯人の逮捕は一層難しくなっている。

 ネットワークには国境もない。
 大手企業が保有する顧客情報は、中国を本拠地とするハッカーらの攻撃対象となって久しい。
 海外にサーバーを置く詐欺、アダルト、ギャンブルなどのサイトは韓国社会をかき乱している。

 各国のハッカーらは、韓国をハッキングの経由地として利用している。
 韓国インターネット振興院が昨年12月に発表した資料によると、国内外に配布された不正プログラムの70%は韓国を経由していた。
 韓国は世界で最も不正プログラムがまん延している国でもある
 セキュリティー専門家は
 「韓国はネットバンキングの利用率が高いためアカウント情報を盗みやすく、現金化の方法も多い。
 全世界のハッカーやサイバー犯罪者にとっては一種の試験台だ」
と話している。

 こうした事態を招いたのは、スピードと効率ばかりを重視してセキュリティーへの投資を怠ってきた企業だ。
 高麗大の林鍾仁(イム・ジョンイン)情報保護大学院長は
 「カード会社3社から外部の営業社員が1億400万人の個人情報をUSBメモリーで持ち出せるような国は、韓国しかないだろう。
 セキュリティーレベルがこれほど低いなら、IT大国という名はむしろ汚名に近い」
と指摘している。





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